会報No.3
明るい阿久根をつくる会 会報№3 2005年末号
市民の力で変える阿久根
阿久根市がなぜ赤字財政になっているのか、選挙で選ばれた人達がなぜ市民を第一にしないのか、民主主義が嘘と感じられるのはなぜなのか。そして、どうすれば住みよい阿久根を作ることができるのか。これ等に対するこたえを述べさせていただきます。
今の阿久根だけを見ていたのでは、それにたどり着く事はできません。 財政赤字は阿久根に限った事ではありません。日本中の自治体が赤字で借金の利払いに追われています。自治体ばかりではなく日本政府も借金漬けになっています。政府は赤字財政にもかかわらず、米軍の援助に余念がありません。年金、保険料、増税、など国民の痛みなどおかまいなしに借金を膨らませ続けています。
全国の自治体を借金漬けにしてきたのは日本政府です。
自治体と呼ぶからには、それぞれの自治体の判断があったはずと考えることも可能です。しかし、日本の自治体は地方自治法という政府が与えた法律によって定義されています。それは自治をさせない事を目的に作られたものです。もっとはっきりと言うならば、自治という言葉そのものが国民に民主主義という嘘を吹き込むための仕掛けなのです。
現在の日本政府や自治体の形は米軍が作りました。現在、米軍は言いがかりをつけてイラクやアフガニスタンを侵略し、米軍のための政府づくりをしています。過去に米軍は日本に対しても同じ事をしました。現在においても日本政府は米軍のための政府です。何も変わってはいません。米軍は先ず報道機関を手に入れます。そして教育機関、金融機関、裁判所。全てが連携して国民をだまし続けています。
その目的は全国民の支配です。日本国民は良く飼いならされたサルのようにしつけられています。太平洋戦争で反省し、財政赤字で反省し、環境破壊で反省する。国民は自分自身で判断する機会を一度も与えられないにもかかわらず、「民主主義だから自分たちに責任がある。」と自分から身も心も投げ出してしまうのです。実は、投げ出している訳ではないのですが選挙で選ばれた政治家が無知な為に政府の手先となり、住民をだましているというのが真実に近いといえます。
4年に一度、議員が選挙で選ばれ議会を構成します。議員には比較的多額の報酬が保障されています。小さな地方議会でさえ10名を超える議員がいます。議員になる資格は年齢制限のほかはなにもありません。予算や条例を判断する能力が試される事はありません。おまけに、議員の能力を大幅に超える予算案、条例案が審議の対象にされる結果、議会は概ね儀式となり、議員が有権者や圧力団体、役人組織の使い走りに過ぎない存在になります。ほとんど全国の議会にはまったく責任感がありません。これは阿久根だけの問題ではないのです。
日本人の多くは、日本が自由主義、そして民主主義の国であり、社会主義、共産主義よりも優れた体制下にあると教え込まれてきました。また、日本は豊かな国で、中国を含めた対外経済援助は国際社会のためにも重要であるとも説明されてきました。これは全くの嘘です。石井紘基 衆議院議員は国政調査権を駆使して「日本は、官僚が経済のほとんどを仕切る社会主義国である」証拠を調べ上げました。
国会で審議される80兆円の一般会計予算は単にショーウィンドウのようなもので、その4倍にも及ぶ特別会計予算の憲法無視で放漫経営の現実を国会で説明しました。総理大臣も知らない事でした。彼は2002年10月25日に暗殺されました。処刑と呼ぶべきでしょう。
現在に至っても新聞、テレビ等はほぼ完全に無視、黙殺をつづけています。ゴルバチョフ元ソ連書記長はアメリカでの講演で「日本は社会主義国である。」と明言しました。結局、日本は法治国家でさえもないのです。例えば、官僚社会とりわけ検察は腐敗の極みを呈し、違法な裏金づくりを続けています。その現実を告発しようとした三井環 大阪高検公安部長を逮捕投獄したことは割合広く知られています。
この国は金権主義国家です。 日本経済は豊かどころではありません。1000兆円を超す借金で破綻寸前です。道義的にも米軍に何千億円もの資金提供をする理由はありません。しかし、今のところ借金の相手が国内の国債なのでなんとか破綻を免れています。しかし、小泉改革によってこれから外国資本に所有されていく事が確実になりました。国民は増税と、もうひとつの増税すなわちインフレによって財産の多くを失い、政府が作った借金の利払いのために苦しい生活を強いられる事になります。
このところの不況で増えてきた犯罪はさらに増えます。刑務所の増設はもうはじまっています。住民を取り締まる法はさらに厳しくなります。 Nシステム、住基ネット、保険証の個人カード、個人情報保護条例、情報公開条例、安全あんしん町づくり条例など、すべてが住民を監視する道具として準備されています。日本は高度監視社会になります。
経済、安全、健康など政府が国民の全てを仕切る社会主義というのは一見、魅力的です。政治家にお願いするだけで、打ち出の小槌のようにお金を使ってもらえる事で住民は夢中になります。官僚は裁量の幅が広がり、給料も増やしてもらえます。税金でいろんな事業が出来、失敗しても儲かってしまう。規模の大きさだけが出世の理由になります。政治家もやりたい放題ができます。有権者の使い走りを装いながら、税金を浪費するほどに出世の階段を登っていける。しかし、これは住民に対するだまし討ちです。役所は税収が足りなくなって借金をします。いまや阿久根市の税収のほとんどが借金の元利払いに消えています。市民に対して「借金してよいか?」と聞かれる事はありませんでした。
この仕組みで損をするのは先ず一般住民です。次にはインフレが起こるので公務員や政治家が集めたお金も消えて無くなります。最終的に利益を得るのは世界金融資本です。
そもそも、共産主義や社会主義そして資本主義までも作り出し、広めたのはこの最終利益を得る世界金融資本です。民主主義という言葉はカモフラージュです。これらの主義は負債を負わせ、金権主義体制をつくるための道具です。人類はだまされてきました。
政府から受け取るお金や事業そして応援する政治家をめぐって住民が争って財政赤字を重ねさせました。政治家は国民に対してはだまし、政治家仲間では談合、だましあいをしながら財政赤字を増やしました。官僚、役人は法をつくり、権力拡大と私財拡大をしながら財政赤字を増やしてきました。例えば、市役所の自治労が社民党を推しているのは一般企業が利益誘導をする議員を推すのと同じ感覚です。住民に対して戦いを仕掛けているという感覚は欠落しています。
小泉内閣はとどめの一撃です。国債の世界金融資本への譲渡を決定づけました。今後、狂牛病や鳥インフルエンザ、エイズなど日本に多発する災害や犯罪が、生活苦と社会不安、そして相互監視の状況を加速させていくことになります。犯罪が減っても犯罪報道は増えます。おびえさせて政府予算、つまり税金を増やす事が目的です。既にアメリカでおおっぴらにやられている手口です。日本国民はアメリカ人よりも従順ですから、だまされ、飼われている事が分かっても暴動が起こる事も無いでしょう。すでに日本はお金がつくる階級社会になってきています。今後、もっと強烈な状態になっていきます。日本政府が作るのです。
「明るい阿久根をつくる会」がこのような形で社会の現実をお知らせするのは、不満を煽って反政府運動を起こさせたりすることが目的ではありません。世界金融資本は実に長い間、世界中で暴動、暴力革命、戦争をおこしてきました。バブルや恐慌も彼らの仕業です。明治維新では大量の武器を準備して日本人同士の殺し合いを仕組みました。江戸城の無血開城であてがはずれ、ユダヤ系の会社が倒産しています。
私たち阿久根市民がしなければならない事は手をつなぐ事です。対立や競争ではありません。政府、役所、政治家に過大な期待、要求をやめましょう。政府が与える福祉は非常に高くつきます。世界金融資本の支配を強化するだけです。
住民相互の助け合いが必要です。 人間の幸福はお金や持ち物で計ることはできません。それこそ虚構です。人は人の背中をさすることで自分自身も幸せになれます。
幸福を分かちあう姿こそが人間の真実の姿です。
それには先ず住民の代表が本当に身を削らなければいけません。無血開城を成功させた西郷隆盛の遺訓にあるように、
「指導者は国民がその勤労を気の毒に思うようでなければ、良い政治は出来ない。」のではないでしょうか。
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