一般質問原稿 2006/1/24
1、 高い給食費
私が阿久根の政治に疑問を持ち始めるきっかけになったのは若松議員の言葉でした。
「給食センターはでたらめだ、民間に委託すれば1億で済むところを3億かけている。」と大声で語っておいででした。
「市議会の議長を何度も経験した人がいったい何を言っているのか、議会は決定機関のはずだが。この責任感を全く感じさせない物言いは何なのだろうか」というのが率直な感想でした。
げらん議員とか税金未納議員、給食費滞納議員、などとあまり阿久根市議会議員の評判は未だに芳しいものではありません。すくなくとも能力の高い、理想に燃える若者が活躍するような場ではないようです。
2、 アンケート調査
阿久根市議会の信頼度調査 というアンケートをとらせていただきました。
1信頼できる 2、やや信頼できる 3、わからない 4、あやしい 5、信頼に値しない
5段階に分類して面接調査をしました。回答いただいたのが89人でしたが
結果は、「信頼できる」が2人 「やや信頼できる」が5人 「わからない」が24人
「あやしい」が22人 「信頼に値しない」が36人でした。
12月選挙後の調査でこの調子です。
信頼に値しない理由も聞きました。 合併に失敗した。 市長に負けっぱなし。 居眠りをしている。 阿久根が良くなっていない。 市政の無駄が多すぎる。百条委員会を潰した。 ろくな人間はいない。
この市議会はほとんど信頼されていないのです。
市議会議長選挙前の調査でしたので議長は誰が良いかも聞きました。
わからないというのが最も多かったのですが、「阿久根の事を考えなければ京田さんがいい」というものもありました。私も同感です。
結局、この市議会は市民の信頼を得てはいません。この状態では議会が決めたものを「住民の代表が決めた」と表現するには相当無理があります。
3、 阿久根市議会の現実
私は当選してから2ヶ月ほどになろうとしていますが、議会に対する不信感をますます深くしています。自分がその一員である事は本当に恥ずかしく、税金を浪費していることで、「市民に対して申し訳ない」と感じております。
議会運営の現実をおはなしいたします。
12月27日 議会運営委員会がありました。議事録によると35項目の議案日程を29分間で決めました。その中には3回の休憩もありました。過去の議会運営委員会を見ると、大体20分程度でやっています。 中身の検討をやった形跡がありません。
1月19日総務文教委員会がありました。運営委員会が割り当てた3つの議案がありました。これは、2日間予定を組んであったものでしたが、半日で済みました。
わたしは、この委員会は驚くべき事を発見しました。議論をする仕組みがないのです。
議長は職員が書いた台本を読みます。まるでアナウンサーか役者ですね。
さらなる問題はその台本の中身です。
台本は、質疑、討論、採決に沿って書かれています。
質疑は、議員がバラバラに執行部に対して質問します。
討論は、議員自身の判断と理由の表明で、これは発言の義務はありません。
採決は、討論とは直接関係ありません。単なる多数決です。
なんと、議論や審議がないのです。
今回、手数料の値上げの提案がありました。討論では私を含め2名の反対意見があり、賛成の発言はありませんでした。おかしなことに採決が手順どうりおこなわれ、賛成多数で委員会通過となりました。
「議会に議論がない」この不可思議さに疑問を持たない議員さんたちには驚き、呆れるばかりです。隣の若松議員に「何で賛成なの」と聞きましたが、言いたがらない処をみると、「議論は要らない」というお考えのようです。まったく話にならないとはこのことです。
4、 阿久根の政治
議論の無い議会が信頼されないのはあたりまえです。市民のために、阿久根市全体のために、個別の利害を乗り越える機会になるはずの議論が無い、あっても形式だけという事は、利害関係だけの談合議会に転落していく事を意味します。果たして、この議会は堕落しています。
京田議長が支援者に向かって、「自分は市長、執行部を守るのが仕事。」という意味の発言をされたと聞いています。議長が「議会や市民」から「市長、執行部」を守るということです。 守る相手が逆です。結局、この議会は八百長なのです。
百条委員会では、ここの議会は市長と共に職員の出勤簿さえ見る権利を放棄して市長、職員を守りました。
市民から票を集めた市議会議員が、議会では市民から市長と職員を守っているのです。
解散が怖くて議会は腰抜けになったとも聞きました。議員の本心は「議会という職場を守る」事のようです。かれらは必要に応じて、市長や職員も見捨てる事でしょう。
5、 法を守るということ
市議会は条例を決めます。ところが、ここの過半数の議員さんたちはその意味をほとんど理解していません。「提案があったら何でも賛成しておけ、不都合が出たらあとでケチをつければ良い。」と考えてでもいるかのようです。市民の不都合を予見する配慮やその能力はのぞむべくもありません。 阿久根市議会の法に対する姿勢を端的に示す事例を紹介しましょう。
議員の議席は規則では初めて招集された議会の会議において、くじで定めることになっています。この議会では「くじをしさえすれば良い」と古くからいる議員が後ろになる仕掛けを発明して、規則に書かれているくじの意味をなくさせました。今の座席はその結果です。
「多数をとれば何をやっても許される。匿名投票ならば証拠も残らないし、責任も無い」これが阿久根市議会の態度です。
間抜けな事に、自分たちが決めた個人情報保護条例、情報公開条例を執行部から盾にとられて、議会の権限を抑えてしまっています。自縄自縛と云うべきでしょうか。もっとも、過半数の議員にとってはそれさえも「どうでも良い事」のようです。
市長は「キチット法に則って仕事をやっている。」としばしば発言されていますが、議員や市長という政治家同士の政治姿勢論議の中で、法を守っているか守っていないかなどというのは言い訳にならないということはお分かりでしょうか。
住民のために、社会正義のために法を作り、変更するのは政治家の仕事です。
法は住民を守るために使われなければなりません。
自分が作った法を盾に、市民や議会から自分たちを守るなどというのは本当に困ったものです。
それから、合併検討委員会で私自身が体験いたしました。
公募といいながら自主的に出てきた市民を、嘘の理由をつけて排除し、執行部側の意図に都合の良い人間で固めた市民代表によって民意を捏造するという事もありました。
6、 日本の政治
同じような事を繰り返しているところを私は知っています。日本政府です。どこの国の政府も法ばかりか、歴史まで捏造します。
公式の歴史というものは権力を維持する為にかかれます。すなわち、文部省やマスメディアが認める主流の歴史観、民主主義は今の権力構造を維持する為のものです。
例をあげましょう。太平洋戦争はそもそもルーズベルトが計画し、周到な準備の下に始められた事がアメリカの情報公開で明らかにされています。また、広島と長崎に落とされた原爆の真の目的は実験データの収集であったことも明らかにされました。
日本政府は、東京大空襲で10万人以上、広島、長崎の原爆で20万人以上の非戦闘員を虐殺したカーチス・ルメイ将軍に戦後、勲章を与えました。この叙勲は岸信介の弟、佐藤栄作が総理大臣、そして小泉総理大臣の父親が防衛庁長官のときです。
テレビ番組でもしばしばとりあげられた年金の問題にも、腐敗した権力構造があります。
戦前に始まった年金制度が、厚生官僚にとってどういう存在であったかを如実に示す官僚自身の証言が残されています。
証言者は戦前の厚生年金保健課長で、厚生年金の前身、労働者年金保険法を起案した花澤武夫氏、「厚生年金保険の歴史を回顧する座談会」での発言です。
「いよいよこの法律ができるということになった時、すぐに考えたのは、この膨大な資金の運用ですね。(掛け金は)何十兆円もあるから、一流の銀行だってかなわない。これを厚生年金保険基金とか財団とかいうものを作って、その理事長というのは、日銀総裁ぐらいの力がある。そうすると、厚生省の連中がOBになった時の勤め口に困らない。何千人だって大丈夫だ。」
「この資金を握ること、それから、その次に、年金を支給するには20年もかかるのだから、その間、なにもしないで待っているという馬鹿馬鹿しいことをいっていたら間に合わない。戦争中でもなんでもすぐに福祉施設でもやらなければならない。
そのためにはすぐに団体を作って、政府のやる福祉施設を肩代わりする。・・・そして年金保険の掛け金を直接持ってきて運営すれば、年金を払うのは先のことだから、今の内、どんどん使ってしまっても構わない。使ってしまったら先行き困るのではないかという声もあったけれども、そんなことは問題でない。・・・早いうちに使ってしまった方が得する。
20年先まで大事に持っていても貨幣価値が下がってしまう。だからどんどん運用して活用した方がいい。何しろ集まる金が雪だるまみたいにどんどん大きくなって、将来みんなに支払う時に金が払えなくなったら賦課式にしてしまえばいいのだから、それまでの間にせっせと使ってしまえ。」
このような人間が出世してしまうのがこの国の政府です。国民年金は紛れも無く大規模な詐欺です。政府はマスメディアと結託して、年金未納者を悪人扱いするプロパガンダを展開しています。
日本銀行と政府は国民に対して、おかねというものの正体を隠してきました。
お金というものは印刷するだけでいくらでもつくられます。一方、実質的な資産、富はそうではありません。お金は流通の道具ですから、お金が増えれば相対的に価値が下がります。物価が上昇してきたのは資産の価値が上がったのではなく流通通貨量が増えた事を意味します。国民に貯金を奨励し、流通通貨を減らさせたのは、自分たちが使うお金の価値を維持させる事が目的でした。そもそも預金の50倍以上もの貸し出しができる信用創造というのは、持たないお金を貸して利息を取っているという事で、一般国民がやれば完全な詐欺です。
国民の「働けど働けどラクにならない生活」はあたりまえです。政府の中枢は国民の幸福など考えた事はありません。さきの花澤武夫 厚生年金課長が漏らしたように、福祉は自分たちの利権確保の道具でしかありません。結局、国が指図する福祉や事業に頼れば頼るほど労働者の生活は追い詰められる事になります。国民は転落の螺旋階段を歩かされています。
ろくでもない人間が高い地位を得るのは官僚社会ばかりではありません。
さきの年長議員が「県議は馬鹿が丁度良い」といったことがあります。
日本では欲深な人間が地位を得る傾向が顕著です。阿久根の政治状況はある程度あてはまるかもしれませんが、これの最たるものは内閣総理大臣です。
A級戦犯として巣鴨刑務所に入れられていた岸信介は米軍の手先として総理大臣にされました。同じくA級戦犯の児玉誉士夫が自民党をCIAからのカネを使ってつくりました。要するに、自民党というのは、CIAと軍事政権の残党とヤクザで作った政党です。
自民党にばらまかれるカネで日本は操作されてきました。日本の中心はいまだに東京都福生市(ふっさし)にある米軍の横田基地です。竹下登氏もお金のことでいろんなことがあったときに、横田基地から太平洋の真中につれていかれ、ここから落とすといわれて、イエスかノーかと脅迫されたということです。横田幕府とでも言うべきでしょう。今日まで、政府が出してきた改革といわれるものの全てがアメリカからの要求書に基づくものです。
国会も阿久根市議会同様、議論無しに多数決で全てが決まっています。議長が役人の書く台本読みをしている様子も一緒です。
今や、学生時代に結城純一郎という通り名で慶応大学レイプグループを率い、議員秘書になっても同じような事で問題を起こしてきた小泉純一郎が総理大臣になっています。詳しくは、「小泉純一郎と日本の病理」という本をご覧ください。
この男、日本の景気を極端に悪化させました。結果、毎日100人を超える国民が生活苦から自殺をしています。小泉総理大臣は変質性向仲間のアメリカ大統領ブッシュに日本の財政、軍事、外交そして、良心までも捧げました。さらに防衛庁長官に「勝てば官軍が永遠の真理」などとのたまう石破茂国会議員を据えてイラクに対する略奪攻撃に加担しました。それ以前、イラクは日本の協力でインフラ整備、石油プラント整備が進んだ事で日本人に対して熱狂的に国民感情のよい国でした。略奪などに加担しなくても日本は中東石油の確保には困らなかったのです。小泉政府が長年の苦労と関係を台無しにしてしまいました。
おまけに今の原油高、ブッシュの関連会社が利益を独り占めしています。やはり、誰かが言ったように小泉はブッシュのポチでしかありません。
日本は戦争への道をあるきはじめています。ここで国民は知っておかなければいけない事があります。戦争はいつもペテンであるということです。
日清、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、イランイラク紛争、朝鮮戦争、全ての戦争を仕組み、戦争する両方に投資して回収した金融組織があります。
衛星受信基地の建設反対を目論んだ蜜柑議員の自治労組織が朝日新聞社の論説委員を呼んで市民会館で講演会をしたことがありました。彼は、「アメリカは北朝鮮が可愛くてしかたがないのだ。」といいました。軍事的緊張感や戦争、紛争というものの裏側は全て、こんなものなのです。
イラクでの自爆テロについてはこんな情報があります。米軍やCIAがイラク人の乗ったトラックを検問します。ドライバーは降ろされ爆弾が仕掛けられ、町に着いたところで爆発する。
頻発する自爆テロの多くは米軍が仕組んでいます。米軍の駐留には理由がいるのですから。
元アメリカCIAの高官ジョン・ストックウェルの証言を紹介します。
「CIAは組織ができてからの40年間に違法な3000の大規模作戦と10,000の小規模作戦を遂行してきた。我々は、さまざまな方法で工作し、十分に機能していた他国の立憲民主主義を転覆させた。世界中で秘密の軍隊を組織し、戦わせてきた。少数民族に立ち上がって戦うように仕向けた。そしてもちろん、我々は世界中で暗殺団を組織し、いまだに資金援助を行っている。」
わたしはこの証言ビデオを持っています。日本語字幕付のビデオをインターネットで手に入れることも出来ます。「テロリストは誰」というので検索してみてください。このビデオ集には今の証言を含め、10の話が含まれています。これを見れば、誰しも「ならず者のテロ国家」がアメリカである事を確信できることでしょう。
言うまでも無く、アメリカCIAはアメリカ国民の為にあるのではありません。事実上アメリカ国家を所有している金持ちたちの道具です。
もう、阿久根の衛星受信基地を使うのは誰か、判っていなければいけません。
8、狂牛病対策
アメリカ牛肉の問題で、政府は日本フードサービス協会に圧力をかけて危険なアメリカ牛肉を使わせようとしました。
ブッシュの要求にポチ小泉総理が従った結果です。この際、アメリカ産牛肉の危険性について説明させていただきます。
狂牛病の病原体は、細菌やウイルスではなく、「異常プリオン」と呼ばれているタンパク質の一種です。これは、焼却処分以外に感染を防ぐ方法が無いのです。そして、もうひとつの恐ろしい点は潜伏期間が長いということです。
つまり、生後20ヶ月までの牛なら安全だとか、生後30ヶ月を超えると危険だとか言われていますが、それは潜伏期間が長いから、30ヶ月を超えた牛に発病例が多いというだけのことなのです。ようするに、狂牛病に感染している牛は、10ヶ月だろうと20ヶ月だろうとすでに感染しているワケで、まだ発病してないというだけの事です。
日本政府の中心は国民の安全にはほとんど興味がありません。データの改ざんなどは日常茶飯事、イギリスからの肉骨粉輸入も嘘の発表をしました。とんでもないことに農林水産省は欧州委員会に依頼した日本の危険度発表をしないようにも圧力をかけました。
今回、危険部位が見つかったとかで急遽輸入中止になりましたが、所詮、彼らのやる事です。「危険部位はしっかり隠して輸入させる指導」をするに違いありません。
阿久根の行政や教育機関が日本政府の指図するままに動いていく事は、すなわち、市民を見捨てるに等しいのです。
「県や国の対応を待って」ではしょうがありません。議会運営委員会のように「他の地域の視察をしてから、今後の研究課題として」というような調子ではとても住民を守ることなど出来る見込みはありません。
9、 住民の安全を守る安全あんしんのまちづくりには戦略が必要なのです。
政治の目的を「住民の安全とあんしん」とするならば、それを脅かすものの正体を見極め、対策を事前に、そして不断にとらなければなりません。「安全あんしん街づくり条例」のように「市民がお互いに監視しあえ」、という内容の作文では話にならないのです。
条例をつくって安心できたのは、ノルマをこなした担当者と市長だけだと言えます。
住民はどんな悪政でも受け入れます。住民は、政治の現実を隠すような、隠さざるをえないような政治でも黙って耐えてくれます。耐えてきました。
あまりのイカガワシサに住民自信が頬かむりをしてきた面も否定できません。
政府は住民がおとなしいのを良い事に、住民をいいように利用してきました。
議会も、政府の手先になってきました。
本来、民主主義がペテンであることを誰よりも知っているのは政治家と役人といえるでしょう。
「日本は世界に誇れる民主主義の国」という市長の言葉を、年末にグランビュー阿久根で聞いたような気がしますが。私の聞き間違いかもしれません。
ここに、平成8年9月2日の新聞記事があります。
阿久根市長に初当選した斉藤洋三さん とかかれています。
「地元の県議と手を携え、財政負担の少ない事業の獲得など、国の担当者の首根っこを押さえてでも、有利な事業を引いて街の発展につなげたい」斉藤市長の発言があります。
今までのところ、首根っこを押さえられているのは市長の方のようにもみうけられますが、成果はどうなのでしょうか。
今のように、議論のない、全ての議案を通すだけの議会に、市民の税金1億5千万円もかけるだけの価値があると思いますか。
なんでも隠したがる政治で、市民の信頼を獲得できると思いますか。
政府の現実を無視して責任ある政治ができるとお思いですか。
子供たちに阿久根の未来図を描いてみせる事ができますか。
①市議会の存在価値について
阿久根市議会は不良債権ではないか。
②市政は市民の信頼を得ているか。アンケートでいきます。(狂牛病対策はどうするつもりか)
③阿久根の未来に対する責任について (結局、市民は全てを受け入れてくれるし、許してくれる。市民の目を恐れる必要は無い、全ての責任を執行部が抱える必要は無いのです。隠したりしないで市民と共に考える市政をお願いしたい。)
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