卒業式 保護者代表お礼のことば
保護者を代表してひとことご挨拶をさせていただきます。
小さな子に「大きくなったら、何になりたい?」と聞くと、「ウルトラマンになりたい。」とか「花屋さんになりたい」と答えてくれます。
娘は小さいころ「うまになりたい」とこたえて私を喜ばせてくれました。
「ウルトラマン」や「うま」の“なる”は「変身」を意味します。
花屋さんに“なる”は花売りを“する”と言う意味です。
おなじ“なる”でも意味が全く違います。
私はウルトラマンに“なる”のに失敗して普通のおじさんに変身してしまいました。娘も“うま”になるのには失敗したようです。
良く考えてみると、職業のような変身できない事に“なる”と使ってしまうと、立場や収入で人や自分自身を測りがちになります。
ですから、例えば同窓会では「医者になったとか政治家になった」という言い方はあまりしません。医者をしている、なになにをしていると言い方が自然にでます。結局、世間での呼び名は借り物なのです。
“幸せになる”これも同じです。幸せは“幸せである”ことに
“気が付く”ことであって、苦労して“なる”ものではありません。
子供は、おとなにだけ“なる”ことができます。
幸せや本当の力は“気がつく”しか方法がありません。
先生方の、借り物ではない本当の力“愛”に支えられた小学校の記憶は、これから先も子供たちに「幸せ」や「力」への“気づき”を与えてくれることでしょう。
子供たちは私たちに対して、沢山の“気づき”をくれました。
今日は、先生方にも、子供にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ほんとうにありがとうございました。
おまけ、
「保護者代表あいさつ? あんたは子供を保護していないだろ。」
言われてしまいました。 正解です。
保護しなければいけないと考えた事もありません。
保護者係ということでご勘弁願います。
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